あだちのひよっこメモ2 「山の暮らしのおすそ分け」プロジェクトについて

みなさまこんにちは!4月よりバード・デザインハウス(以下バード)に入社しました、大阪府池田市出身でウォンバット大好き足立 結(あだち ゆい)です。
バードのメンバーがどのようなプロセスでデザインをしているのかリサーチしながら、バードの魅力を発信していく『あだちのひよっこメモ』第2弾です!
今回は奈良県川上村の特産品づくりに関する「山の暮らしのおすそ分け」プロジェクトについて主担当の杉本さんにお話を聞いてみました!

「山の暮らしのおすそ分け」プロジェクトは、奈良県川上村が本格的に村をあげて特産品開発に力を入れはじめたことから2017年度に始動しました。
川上村が、特産品づくりに興味のある村民を募り、集まったのは移住してきて果樹園をつくった方や子育て中の方など年齢や属性は幅広く、開発された特産品は村の新たな魅力を発信するバリエーション豊かなラインナップになっています。
バードでは2017年度の特産品のアイデア出しワークショップに始まり、パッケージデザインなど様々なサポート業務を行ってきました。

「山の暮らしのおすそ分け」というキャッチコピーは村上さん(現在は外部アドバイザー)、ロゴは代表の鳥山さん、パッケージデザインは杉本さんをはじめ、児玉さんや田万さんも携わり、分担してそれぞれの得意なことを活かし、取り組んでいます。

実際にバードがデザインしたパッケージやカタログ、POPパネルはこちら!
杉本さんはパッケージデザインを行う前に特産品のつくり手さんからヒアリングを行い、その特産品の特徴や現状、課題を踏まえてどのようなロゴ・カラー・モチーフを取り入れたパッケージがいいか筋道を立てて提案書にまとめ、それぞれのこだわりポイントや持ち味を活かせるよう、コミュニケーションをとりながら、デザインに取り掛かかりました。一番苦労したことは各打ち合わせ、各商品の議事録をまとめて漏れの無いようにまとめたことだそうです。

デザインされたものからは川上村の豊かな自然、特産品のつくり手さんのまごころやワクワク感が伝わってきます。そしてなにより美味しそう!

杉本さんは特産品のつくり手さんから「こんなのがやりたかった!」「イメージがかたちになって嬉しい!」と反応をいただくことができ、とてもやりがいを感じたそうです。
特産品の試作のチェックをしたり、ヒアリングを重ねたり、値段設定のサポートを行うなど奈良吉野で「jiwajiwa」というブランドの商品開発をしてこられたチアフル(株)の松本さんにも並走いただきながら、マーケティングも一緒に取り組めたことはバードとしても今後に生かせていけそうです!

今回「山の暮らしのおすそ分け」プロジェクトについて杉本さんにお話を聞いてみての気づきはいきなりデザインに入るのではなく、まず対象となるものをよく知り、筋道を立ててデザインしていくことや、コミュニケーションを重ねてよりよいものを共につくっていく大切さです。
またバードはデザイン会社でありながらも、クライアントさんに寄り添うかたちでデザイン以外の面からも幅広くサポート(今回であれば特産品のマーケティング)をするところは私もこれから意識していきたいです!
※足立結とは
2000年11月30日生まれ。
大阪府立池田高等学校卒。
京都芸術大学 芸術学部 空間演出デザイン学科 空間デザインコース卒業。
社会問題の解決となるようなものづくり・ことづくりを、空間×ビジュアル×ソーシャルデザインの3つの領域を横断して複合的に学んできました。
3回生の時、既存の施設をデザインの力でよりよくする課題「リブランディング」で池田市立五月山動物園を取り上げ、その際にデザインした園内リーフレットが採用され、実際に同園や市内の観光案内所などで配布されています。